「表面利回り10%」に騙された。実質利回りで計算したらマイナスだった物件の真実

💬 こんな悩みはありませんか?

「表面利回り12%」の広告を信じて買ったら、毎月のキャッシュフローがマイナス…。札幌の築古物件は本当に儲かるのか、自分の利回り計算が合っているのか不安です。

表面利回りだけ見て物件を買い、後悔する大家さんが後を絶ちません。賃貸物件の収益シミュレーションは、利回り計算の正しい知識がないと、購入後に毎月赤字を抱えるリスクが高まります。札幌の築古物件は雪国特有の経費もかかるので、慎重な数字検証が欠かせませんよね。この記事では、初心者でも今日から使える収益シミュレーションと利回り計算の実践手順をお伝えします。

目次

📊 表面利回りと実質利回りの違いと計算式を解説

この記事でわかること:表面利回りと実質利回りの違い、それぞれの計算式と注意点がわかります。

実は、物件広告に出ている「利回り○%」のほとんどは表面利回りなんです。

表面利回り(年間家賃 ÷ 物件価格 × 100)は、経費も空室も無視した「夢の数字」です。

例えば1,500万円の物件で家賃が月6万円×4戸なら、年間家賃は288万円。288万円 ÷ 1,500万円 × 100 = 表面利回り19.2%となります。

でも、これは現実とはかけ離れた数字ですよ。

実質利回りは、現実の手取りに近い指標です。計算式は次のとおり。

  • 分子:年間家賃収入 − 年間経費
  • 分母:物件価格 + 購入諸費用
  • 最後に×100で%に換算

同じ物件で年間経費80万円・諸費用150万円とすると、(288万 − 80万) ÷ (1,500万 + 150万) = 約12.6%。表面利回り19.2%との差は実に6.6ポイントです。

❌ NGパターン

広告の表面利回りだけを見て「12%なら買い!」と即決してしまうパターン。経費と諸費用を入れた瞬間に、実質5%を切るケースも珍しくありません。

🧮 空室率・修繕費・管理費を組み込んだ実質利回りの計算

この記事でわかること:実質利回り計算で必ず入れるべき経費項目と、年間経費の目安がわかります。

実質利回りでよくあるミスは、経費の計上漏れです。

特に初心者の大家さんが見落としがちなのは、次の3つ。

  • 空室率(札幌市は10〜15%を想定)
  • 修繕費(年間家賃の5〜10%を積立)
  • 管理費(家賃の5%前後が相場)

札幌の築古物件で利回り計算するときは、次のチェックリストをそのままコピーして使ってくださいね。

  • ✅ 固定資産税・都市計画税(家賃収入の5〜10%)
  • ✅ 建物保険料(札幌は雪災害特約も検討/年2〜5万円)
  • ✅ 管理委託料(家賃の5%前後)
  • ✅ 共用部の電気代・水道代(年3〜8万円)
  • ✅ 除雪費・融雪費(北海道特有/年5〜15万円)
  • ✅ 修繕積立(家賃収入の5〜10%)
  • ✅ 空室損失(家賃収入の10〜15%)
  • ✅ 入退去時のクロス・清掃費(1室5〜15万円)

家賃288万円の物件なら、経費は年間70〜90万円が目安ですよ。札幌の場合、除雪費や凍結による配管修理など、本州にはない経費が発生する点に注意しましょう。

🏢 購入価格・家賃・諸費用から見る投資判断の目安

この記事でわかること:札幌で物件を買う際の利回り目安と、判断基準にすべき数字がわかります。

「実質利回り何%あれば買っていいの?」とよく相談を受けます。

札幌市内での目安は次のとおりです。

築年数 実質利回りの目安 判断ポイント
新築アパート 4〜6% 長期保有・節税向け
築20年前後 7〜9% バランス型・主流ゾーン
築30年以上 10%以上 修繕計画と要セット

先日、札幌市豊平区の大家さんからこんな相談がありました。「表面利回り14%の築40年アパートを買ったけど、実質計算したらわずか5%だった」と。

理由は、購入諸費用150万円、給排水管交換が3年以内に必須で200万円、屋根塗装も近々必要、というオマケが付いていたからです。

このケースで重要なのは、購入前に修繕履歴と将来の修繕計画を必ず確認することですね。家賃も相場より高めに設定されていないか、SUUMOやホームズで近隣の同条件物件と比較しましょう。

💡 ポイント

購入諸費用は物件価格の7〜10%が目安。仲介手数料・登録免許税・不動産取得税・火災保険などが含まれます。賃貸物件の収益シミュレーションは、この諸費用を必ず分母に入れて計算するのが鉄則です。

⚠️ 金利上昇・空室増加に備えたシナリオ別シミュレーション

この記事でわかること:楽観・標準・悲観の3パターンで利回り計算をするコツと、リスク耐性の見極め方がわかります。

賃貸物件の収益シミュレーションは、1つの数字だけで判断してはいけません。

必ず3パターンで試算しましょうね。

シナリオ 空室率 金利 使い方
楽観 0%(満室) 据え置き 最大利益の確認
標準 10〜15% 現状金利 中心となる判断材料
悲観 20% +1〜2%上昇 返済破綻チェック

例えば1,500万円を金利2%・25年で借りると、月返済は約6.4万円。金利が3%に上がるだけで、月返済は約7.1万円に増えます。年間で約9万円のキャッシュアウト増ですよ。

⚠️ 注意

大家さん、こんな経験はありませんか?「金利は当面上がらない」と思い込んで、楽観シナリオだけで購入を決めてしまうこと。あなたの収益シミュレーション、金利が1%上がっても黒字を維持できますか?

私が管理している札幌市白石区の物件でも、空室が2戸出た月にマイナスCFになる試算でした。事前に最悪シナリオを把握し、修繕費を多めに積み立てていたので、無事に乗り切れたんです。

このケースで重要なのは、悲観シナリオでも返済が破綻しないかを必ず確認すること。利回り計算で楽観値だけを見るのは、台風予報を見ずに出航するようなものですよ。

📈 投資判断に使える利回り以外の4つの指標

この記事でわかること:利回り以外で投資判断に使える4つの指標と、それぞれの目安がわかります。

実は、賃貸物件の収益シミュレーションを利回りだけで判断するのは危険なんです。

プロが必ず併用する4つの指標を紹介しますね。

指標 計算式 目安
CCR(自己資金回収率) 年間CF ÷ 自己資金 × 100 10%以上
DCR(債務返済余裕率) 年間純収益 ÷ 年間返済額 1.3以上が安全圏
ROI(投資収益率) 年間利益 ÷ 投資総額 × 100 8%以上が望ましい
元本回収期間 自己資金 ÷ 年間CF 10年以内

特に重要なのがDCRです。年間純収益200万円、年間返済額150万円ならDCRは約1.33。これが1.0を切ると、返済が苦しくなる危険サインですよ。

CCRは、自己資金300万円で年間CF30万円なら10%。少ない自己資金でどれだけ稼げるかを示す指標で、レバレッジ効果の判定に使います。

利回り計算と合わせてこれらを使うと、購入判断の精度が一気に上がりますよ。数字に強い大家さんになるには、複数の指標で物件を立体的に見るクセが大切ですね。

📌 この記事のまとめ

  • 表面利回りはあくまで入口の数字。判断は必ず実質利回りで行いましょう
  • 札幌の築古物件は、除雪費・凍結対策など雪国特有の経費を必ず織り込んで計算しましょう
  • 楽観・標準・悲観の3シナリオで試算し、悲観でも破綻しないかを今日からエクセルで確認していきましょう

▶ 次に読む記事:「築古物件の修繕費を予測する方法」もぜひご覧ください。(※公開後にリンクを差し込みます)

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